11月下旬に入り、台風シーズンの終盤とはいえ油断できない時期になってきましたね。
特に気になるのが「台風27号・28号のたまご」。
フィリピン付近の海域では熱帯低気圧が活発になっていて、予報機関もこまめに監視しています。
今回は、最新の発生状況・米軍(JTWC)やヨーロッパ(ECMWF)モデルの進路予想・Windyでの見方・家庭でできる備えまで、わかりやすくまとめてご紹介します。
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「27号のたまご」は台風に昇格しそうな状態。28号はまだ発生していませんが、周辺海域は発生しやすい環境が続いています。
台風27号・28号のたまごは発生している?最新の発生状況をやさしく解説
まず、いま一番注目されているのが フィリピン付近の熱帯低気圧。
気象庁や海外モデルでは「24時間以内に台風へ発達しそう」とされていて、次にできる台風はこのまま番号が付けば 台風27号 になります。
この熱帯低気圧はフィリピンのミンダナオ島周辺からゆっくり北西へ向かっていて、海面水温も高いことから、台風へ勢力を強める可能性が非常に高いと見られています。
一方で、台風28号のたまごは現時点では確認されていません。
予報機関の監視対象もフィリピン付近の1つの熱帯低気圧が中心で、別の渦(擾乱)が28号候補として注目されているわけではないようです。
今後数日は、27号の昇格と、周辺海域で新たな渦が生まれるかどうかがポイントになりそうです。
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27号候補は台風へ成長しやすい状況。28号はまだですが、海が暖かいため今後も新しい渦が生まれやすい環境です。
米軍(JTWC)・ヨーロッパECMWFの進路予想は?複数モデルの傾向を比較
複数の予報機関を見ると、どのモデルも 方向性としては同じ傾向 になっています。
● JTWC(米軍)の見方
米軍の警報センターでは、27号のたまごは 西〜西北西へ進み、フィリピンを横断して南シナ海へ抜けるコース がメインシナリオ。
日本へ向かう進路は想定されておらず、主な影響エリアはフィリピン周辺やベトナム方面になりそうです。
● ECMWF(ヨーロッパ)の見方
ヨーロッパモデルでも、「フィリピン → 南シナ海 → 西寄りに進む」 という流れが濃厚。
Windyで表示できるECMWFでも、数日後には日本から離れる方向へ進む予想が強い印象です。
また、11月下旬の時点で日本の南東海上に弱い低圧部は見られるものの、これが28号候補として発達するという確証はなく、現状では台風化の確率は高くありません。
総合的に見ると、27号は日本へ直接近づくパターンではなく、
影響が出るとしても湿った空気が流れ込んだり、沿岸部で少しうねりが強まる程度 にとどまる可能性が高そうです。
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JTWCもECMWFも「西寄りに進む」と一致。日本に直接向かう予想は弱く、影響は大きくなりにくい見通しです。
Windyでわかる風・雨の強まり方|チェックしたいポイント
Windyは、風・雨・気圧の変化が色で見られる便利なサイト。
台風の動きをチェックするときは、次の3つを意識するととてもわかりやすくなります。
● ① レイヤー選択で「風」「雨・雷」をチェック
右側のメニューから
- 風(Wind)
- 雨・雷(Rain, Thunder)
を選ぶと、どこで風が強まり、雨が強まるかが色でわかります。
画面の下にある時間バーを動かせば、何時間後にピークが来るかが把握できます。
● ② ピンを立てて自分の地域の変化を確認
地図上で知りたい場所をタップすると、
「風速・風向・雨量の時系列グラフ」が表示され、強まるタイミングがひと目でわかります。
● ③ 風のレイヤーは「平均」と「ガスト」の両方を確認
- Wind → 平均風速
- Wind gusts → 最大瞬間風速
暴風のピークはガストに出やすいので、必ず両方チェックするのが安心。
雨も、色が急に濃い場所は短時間強雨のサイン。
台風の進路が少し離れていても、雨雲がかかる時間帯は地域によって変わるので、Windyで確認すると予定が立てやすくなります。
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Windyは「風・雨のピークがいつ来るか」をつかむのに最適。平均風速とガストを切り替えてチェックすると安心です。
台風が近づく前の備えチェックリスト|家庭でできる対策を紹介
台風が接近する可能性があるときは、外まわり・家の中・家族の準備 を少し整えておくだけで安心感がぐっと違います。
● 家の外まわり
ベランダや庭の
- 植木鉢
- 洗濯グッズ
- ゴミ箱
- 自転車
など、飛ばされそうなものは屋内へ。
排水溝のゴミを取り除いておくと、急な雨でも水があふれにくくなります。
● 家の中
停電に備えて
- モバイルバッテリーの充電
- 懐中電灯の位置確認
- 3日分の飲食物の確保
など、すぐできる準備をしておきましょう。
お風呂に水を張ったり、生活用水を確保しておくのも役立ちます。
● 家族の準備
避難所やハザードマップは、家族で場所を共有しておくと安心。
非常用バッグに、薬・貴重品・簡易トイレなどをまとめておくと慌てずに済みます。
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「外の片付け・室内の停電対策・家族の連絡先」この3つを整えておくと、急な台風でも落ち着いて過ごせます。
まとめ|台風27号・28号の最新情報を押さえて安心して過ごそう
台風27号のたまごはすでに発達傾向にあり、まもなく台風へ昇格しそうです。
ただし進路は西寄りが有力で、日本への直接的な接近リスクは比較的低い見通し。
28号のたまごはまだ発生していないものの、周辺海域は発生しやすい状態のため、数日ごとのチェックはおすすめです。
Windyや米軍・ヨーロッパモデルを使えば、風や雨の強まるタイミングが早めに分かるので、予定の調整や備えがしやすくなります。
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最新情報をこまめに見ておけば、台風シーズン後半も安心。気になる地域があれば、ピンポイントでお知らせします!

