今年の夏もまもなく本番。
今回は、東北を代表する夏祭り、秋田県の「竿燈まつり」をご紹介します。
ユネスコ無形文化遺産にも登録されているこのお祭り、一度はテレビなどで目にしたことがある方も多いのではないでしょうか?
本記事では2025年の開催情報から、竿燈まつりの歴史や由来、そして同じ秋田の「横手の雪まつり」との共通点まで、分かりやすく解説していきます!
秋田竿燈まつりってどんなお祭り?
秋田竿燈(かんとう)まつりは、毎年8月3日から6日にかけて秋田市で開催される伝統行事。
迫力満点の竿燈の妙技が夜空に映える、東北の夏に欠かせないイベントです。
約230年以上もの歴史を持ち、市街地のメインストリートが幻想的な灯りと熱気に包まれます。
竿燈とは、お米の豊作などを願って作られる大きな竹竿の先に提灯をつけたもの。
その重さや高さは最大で50kg近く、高いもので12mにもなるんです!

秋田竿燈まつりは、巨大な竹竿に提灯を飾って担ぎ上げる勇壮な夏祭り!夜の秋田市が幻想的な光に包まれます。
竿燈まつりの起源や由来
竿燈まつりのルーツは江戸時代中期、宝暦年間(1751~1764年)まで遡ると言われています。
当時は夏になると「ねぶり流し」という厄除けと五穀豊穣を願う民間信仰の行事が行われていました。
竹竿に提灯をつけて悪霊を祓い、住民の無病息災や豊作を願ったのが始まり。
それが徐々に今の祭りの形になったのです。
また、竿燈の形が稲穂に似ていることから、「今年も稲穂がたわわに実りますように」との願いも込められています。
秋田といえば美味しいお米!お米の神様への祈りも感じられる行事です。

竿燈の起源は江戸時代の夏の厄祓い!稲穂を模した提灯には秋田のお米への願いもたっぷり込められています。
歴史的背景と地域とのつながり
竿燈まつりは、秋田の人々の暮らしとともに歩んできたお祭りです。
江戸時代から続く伝統を守りつつ、戦後には規模も拡大し、今では県外からも多くの観光客が訪れます。
祭りの主役・竿燈の重さやバランスを取りながら、額や肩、腰などで支える繊細な技術は、まさに伝統芸。
もちろん毎年、多くの地元小学生や女性も参加し、幅広い世代で盛り上がります。
また、竿燈まつりは町内会や企業単位でチームを組んで出場するため、地域全体が一体となってお祭りを盛り上げます。
まさに秋田市民の心のふるさと的なお祭りです。

竿燈まつりは町ぐるみで盛り上がる伝統行事!若い人からベテランまでが一致団結して演技を競います。
竿燈まつりの見どころや楽しみ方
竿燈まつりの主な見どころは、やはり夜に行われる「妙技会」。
大小さまざまな竿燈が次々と立ち上がり、巧みにバランスを取りながら移動する姿は圧巻!
太鼓や笛の音とともに、「どっこいしょー、どっこいしょー!」の掛け声が響き渡ります。
観覧席から見るのも良いですが、道沿いに立って間近で見ると、その迫力と熱気が伝わってきます。
また、昼には「竿燈妙技大会」も行われ、技の美しさや安定感を競う真剣勝負も。
屋台やB級グルメも充実しているので、家族みんなで楽しめますよ。

夜の妙技披露は圧巻!近くで見ると竿燈の巨大さや技の迫力に驚きます。グルメや屋台も充実!
横手の雪まつりとの共通点とは?
同じく秋田県の有名なお祭りに「横手の雪まつり」があります。
竿燈まつりと横手の雪まつり、開催時期も内容も違うけれど、じつは共通点も多いんです。
まず、どちらも豊作祈願や無病息災といった“神事”がベースとなっています。
そして、地域の人々が一丸となって作り上げる「参加型」のお祭りであること。
さらに、世代を問わず子供から大人まで地元のみなさんが楽しみながら伝統を守っている点も似ています。
横手の雪まつりは冬、竿燈まつりは夏……それぞれの季節ごとの魅力がありますが、ともに秋田の「まつり文化」が息づいている行事なんですね。

竿燈まつりと横手の雪まつりは、どちらも豊作祈願や地域の絆が根底に。季節は違えど秋田らしさたっぷり!
まとめ ~秋田の季節を彩る伝統行事~
秋田竿燈まつりは、灯りと人、そして伝統が織りなす夏の風物詩。
長い歴史の中で受け継がれ、家族みんなで楽しめるイベントです。
お祭りの時期に秋田を訪れれば、きっと忘れられない思い出になりますよ。

竿燈まつりは家族連れにもおすすめ!心に残る夏の思い出を作りに、秋田へ足を運んでみてくださいね。
東北の夏祭りは、見るだけで元気をもらえるパワースポットのような存在。
ぜひ今年の夏は、秋田竿燈まつりを体感してみませんか?
※記事内の情報は2025年7月時点の内容です。最新の開催日時、アクセス情報等は公式サイト等でご確認ください。
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