ニュースや歴史ドラマなどで耳にする「希代の悪(きたいのあく)」という言葉。
言葉の響きが強くて、どこかインパクトがありますよね。
「すごい悪人のこと?」と感じる方も多いと思います。
今回はその意味や使い方、類語・対義語などを調べてまとめてみました。
日常ではあまり使わない表現だからこそ、知っておくと文章や会話に深みが出ます。
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「希代の悪」って、意外と奥が深い言葉なんです。
希代の悪とはどういう意味?読み方や言葉の由来を解説
「希代の悪(きたいのあく)」とは、「めったにいないほどの悪人」を意味する言葉です。
「希代」は「めったにない」「非常に珍しい」という意味で、「悪」はそのまま「悪人」や「悪事」を表しています。
つまり、「人生でめったに出会わないほどの悪い人」という非常に強い表現なんです。
この言葉の由来をたどると、「希代(きだい)」という古い漢語表現に行き着きます。
江戸時代以降の文献にも見られ、「希代の奇才(めったにいないほどの天才)」や「希代の悪女(非常に悪どい女性)」のように、良い意味でも悪い意味でも「めったにないほど~な人」という使われ方をしてきました。
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「希代」は珍しいことを強調する言葉。良くも悪くも“めったにいない”ってことですね。
希代の悪の類語は?似た意味の言葉をわかりやすく紹介
「希代の悪」と似た意味を持つ言葉はいくつかあります。
たとえば:
- 極悪非道(ごくあくひどう):人の道に外れた、許しがたい悪事をすること。
- 冷血漢(れいけつかん):情け知らずで、他人の痛みに無関心な人。
- 悪辣(あくらつ)な人物:ずる賢く、手段を選ばずに悪いことをする人。
- 稀に見る悪人:言い回しとしては柔らかいものの、「希代の悪」とほぼ同じ意味です。
一方で、似たような表現でも「悪党」や「悪者」などは日常的で軽い印象があります。
例えば映画や漫画で「悪党」と言うと、どこか憎めないキャラを指すこともありますよね。
「希代の悪」と呼ばれるのは、もう少し深刻で、歴史や社会に悪名を残すようなレベルの悪人です。
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「希代の悪」は“ちょっと悪い人”じゃなくて、“歴史に残るほどの悪人”を指します。
希代の悪の対義語は?反対の意味になる言葉
「希代の悪」の対義語を考えると、「めったにいないほど善良な人」という表現になります。
具体的な言葉で挙げると:
- 希代の善人(きたいのぜんにん):めったにいないほど善い人。
- 聖人君子(せいじんくんし):徳が高く、道徳的に優れた理想的な人。
- 人格者(じんかくしゃ):人間的に信頼でき、心が澄んだ人。
これらは「人を救う」「他人のために尽くす」といった、人としての“良さの極み”を表します。
「希代」という部分を付けることで、単なる“良い人”ではなく「めったにいないほど良い人」というニュアンスになるんですね。
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「希代の悪」と対になるのは「希代の善人」。“悪”も“善”も同じ構造で表せます。
希代の悪の使い方や例文を紹介
実際の使い方をいくつか見てみましょう。
- 彼は希代の悪として歴史に名を残した。
- 小説の登場人物ながら、彼の悪行は希代の悪と呼ばれるほどだった。
- あの事件の犯人は、まさに希代の悪というほかない。
このように、「希代の悪」は人物に対して使うのが一般的です。
ただし、使う場面は限られます。
日常会話で使うと重く響くため、主に歴史的事件やフィクションのキャラクター描写など、“強い悪”を表したい場面に適しています。
また、ニュースや評論では「希代の悪女」や「希代の詐欺師」などの形で用いられることもあります。
この場合も、“普通の悪とは桁が違う”という印象を与える表現です。
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「希代の悪」はニュース・小説・評論など、強いインパクトを出したい時にピッタリな言葉。
まとめ|希代の悪は「めったにいないほどの極めて悪い人物」を表す強い言葉
「希代の悪」とは、「めったにいないほどの極めて悪い人物」を意味します。
「希代」という言葉自体は珍しさを表すため、「希代の奇才」「希代の名医」など良い意味でも使えるのが特徴です。
つまり、「希代の悪」という表現は、“悪の中でも突出した存在”を示す非常に強調された言い回しです。
文学的にも重厚な響きがあるので、文章のトーンを引き締めたい時に活躍します。
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「希代の悪」は強い表現。使う場面を選べば、文章の印象をグッと引き上げてくれます。

