スノーボード女子スロープスタイルって、見ているだけだと「すごい!」で終わりがちですが、実はちゃんとした採点基準やルールが決まっています。
「なんで今の人の点数が高いの?」とモヤモヤした経験がある人も多いはず。
この記事では、スロープスタイルのコース内容や競技の流れ、採点の仕組み、ジャンプやジブ(レール・ボックス)の技の種類まで、観戦がぐっと楽しくなるポイントをまとめてみました。
公表されているルールをベースにしつつ、「ここはこういう意図かな?」という部分は予想も交えながら、テレビ観戦派でも分かりやすいように解説していきます。
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今日は「スロープスタイルの採点ってどうなってるの?」をざっくり理解する回です
スノーボード女子スロープスタイルとは?コース内容と競技の流れ
スロープスタイルは、ジャンプ台(キッカー)やレール・ボックスなどのアイテムが順番に並んだコースを滑り降りながら、技をつないでいく競技です。
コースの前半はレール・ボックスなどのジブ系、後半に大きなキッカーが並ぶ構成が多く、選手はその中で自分の得意なラインや技の組み合わせを選びます。
大会によって本数は異なりますが、予選・決勝ともに数本滑って「一番良かった1本のスコア」で順位を決める方式が主流です。
ミスしたランは捨てて、成功したベストランだけが最終的な点数になるので、「最後の1本で逆転!」というドラマも生まれやすい競技になっています。
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いくつか滑って、その中の“最高の1本”で勝負!ってイメージ
女子スロープスタイルの採点基準とは?何を見て点数が決まるの?
スロープスタイルの採点は、ざっくり言うと「難しさ」「高さ・迫力」「技のキレイさ」「バリエーション」「進化度(新しさ)」の総合評価です。
FIS(国際スキー連盟)などでは「PAVED」と呼ばれる5つの基準が使われていて、Progression(進化・新しさ)、Amplitude(高さ・飛距離)、Variety(多様性)、Execution(完成度)、Difficulty(難易度)がポイントになります。
- 難易度(Difficulty):回転数が多い、スイッチ(逆向きスタンス)から飛ぶ、レールでボードを大きく回すなどの高難度技は加点対象。
- 完成度(Execution):空中の姿勢が安定しているか、着地がピタッと止まっているか、乱れや手つき、尻もちがないかなどをチェック。
- 高さ・迫力(Amplitude):単に「高く飛ぶ」だけではなく、コース設計上のベストな着地点(スイートスポット)にきれいに飛び込めているかが重要です。
- バリエーション(Variety):同じような回転方向や同じ種類の技ばかりだとマイナスで、スピンの向き、グラブの種類、ジブの入り方などに変化があると評価が上がります。
- 進化・独創性(Progression):新しい技の組み合わせや、その大会であまり見ないチャレンジングな技は「攻めている」として高評価になりやすいです。
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ただ飛ぶだけじゃダメで「難しさ・キレイさ・多彩さ・攻め」がセットで評価されるイメージ
ジャンプの種類とは?キッカーで披露される主な技
キッカーでのジャンプは、回転数・回転方向・グラブ(板のどこをつかむか)の組み合わせで技の名前が決まります。
たとえば「フロントサイド720」は、正面側へ2回転(360×2)するスピンで、「キャブ」や「スイッチ」とつくと、スタンスを逆にして踏み切る分だけ難易度が上がる傾向があります。
代表的な要素はこんな感じです(名称や評価の細かい部分は大会ごとに微調整されるイメージ):
- スピン:360(ワンエイティの倍)、540、720、900、1080…と回転数が増えるほど難しくなる。
- 回転方向:フロントサイド(正面側)、バックサイド(背中側)、スイッチからのスピンなど、方向が変わるとバリエーションとして高評価。
- グラブ:インディ、メランコリー、ステイルフィッシュなど、板のつかみ方で難しさやスタイルが変わり、しっかり長くつかめていると完成度の評価アップ。
実際の採点では「高回転+難しいグラブ+スイッチスタンス」など、要素を盛り込んだ技ほど難易度でプラスになりやすいと考えられますが、そのぶん失敗リスクも高くなります。
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「高回転×スイッチ×しっかりグラブ」が決まると一気にハイスコアの空気
レール・ボックスとは?ジブ系セクションの技の種類
スロープスタイルの前半でよく出てくるのが、レールやボックスと呼ばれる細長いアイテムを使ったジブセクションです。
ここでも「どの向きで乗るか」「どれくらい板を回すか」「スピンや切り返しを入れるか」などで技の難易度が変わります。
基本的な技のイメージとしては:
- 50-50:板をレールと平行にして真っすぐ乗る、一番ベーシックなトリック。
- ボードスライド(Boardslide):板を90度ひねってレールに横向きに乗る技で、フロントサイド/バックサイドで難しさや見え方が変わります。
- ブラント(Blunt)、テールスライド:板のテール側だけをレールに乗せるような形で、バランスが難しくスタイリッシュな技として人気です。
大会レベルになると、乗る前後にスピンを入れたり(270イン、270アウトなど)、レール上で体勢を切り替えたりと、とても一言では説明できないくらい複雑なコンボが出てきます。
採点的には「難しい入り方や抜け方」「スムーズさ」「レール・ボックスごとの使い分け」が評価される、と考えるとイメージしやすいです。
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レールは“どの向きでどう乗って、どう降りるか”の組み合わせ勝負
採点方式の仕組みは?何本滑って何本が有効?
国際大会やオリンピックなどのスロープスタイルでは、0〜100点のスコア方式が使われることが多く、複数人のジャッジがそれぞれ点数をつけて平均を出す形が一般的です。
たとえば6人のジャッジがいて、最高点と最低点をカットし、残り4人の平均を最終スコアとするシステムなどが採用されることがあります。
滑る本数については大会ごとに違いますが、予選・決勝ともに「2〜3本滑って、その中のベストスコアを採用」という形式がよく使われます。
この方式だと、1本目で様子を見つつ、2本目・3本目で難易度を上げて攻めにいく…といった駆け引きも生まれます。
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ジャッジの平均点で0〜100点、数本滑って“ベスト1本勝負”が定番スタイル
高得点が出る選手の特徴とは?勝敗を分けるポイント
高得点を出す選手は、まず「難しい技を、当たり前みたいな顔で完璧に決める」という共通点があります。
着地で全くブレない、グラブをしっかり長くつかんでいる、途中でスピードを落とさず最後のキッカーまできちんとスピードを繋いでいる…といった細かい部分が完成度の差になって表れます。
もう一つ大きいのが「ラン全体の流れ」です。
レールパート→ジャンプパートまで、スピード感とリズムを保ちながら、技の難易度や方向、種類にバリエーションをつけているランは、総合的な印象が良くなりやすいです。
逆に、どこかで大きく失速したり、同じ方向・同じ系統の技ばかりになってしまうと、難しい技を1つ決めていてもトータルの評価では他の選手に負けることがあります。
観戦するときは「一つの大技」だけでなく、
- レールとジャンプ両方でしっかり攻めているか
- 右回転・左回転、スイッチなど技にバリエーションがあるか
- 最初から最後までスムーズで“止まらない”ランか
こういったポイントを意識して見ると、「この選手は総合力が高いな」というのが分かりやすくなります。
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高得点の選手は“大技1発”じゃなくて、最初から最後までスキのない総合力タイプが多い
まとめ|スノーボード女子スロープスタイルは「難易度×完成度×流れ」で決まる
スノーボード女子スロープスタイルは、キッカーの大ジャンプだけでなく、レール・ボックスのジブやラン全体のつなぎまで含めた「トータルパフォーマンス」で勝負する競技です。
採点では、難易度・完成度・高さ(迫力)・バリエーション・進化度といった項目をまとめて判断し、ジャッジが0〜100点でスコアをつけていきます。
ざっくり言うと、「難しい技にちゃんとチャレンジしているか」「ミスなくきれいに決めているか」「ラン全体がスムーズで多彩か」という3点セットがそろったときに、ハイスコアが出やすい、とイメージすると観戦しやすいです。
ルールや採点の仕組みを知ってから見ると、「今のは難易度高いのにちょっと着地が乱れたから、この点数かも?」と予想する楽しさも出てくるので、ぜひ次の大会でチェックしてみてください。
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ポイントは「難易度×完成度×流れ」!分かってから見るとスロープスタイルが一気に面白くなります

